食道裂孔ヘルニアによって起こる合併疾患
食道裂孔ヘルニアは、頸部から胃に繋がる食道の胸部から腹腔内へ通じる食道裂孔で生じるヘルニアです。
先天性と後天性とがあり、小児期においては先天性のヘルニアが、大人においては後天性のヘルニアが多く見られます。後天性のヘルニアの原因としては、加齢による靭帯の脆弱化、横隔膜下脂肪組織の退行変性、肥満、腹圧の上昇などが挙げられています。こうした原因から、食道裂孔ヘルニアを発症するほか、肥満によるメタボリック症候群となる高血圧、高脂血症、糖尿病などを合併して発病する可能性が挙げられます。
更に、食道裂孔ヘルニアは、胃につながる食道裂孔で発症する為、胃にも影響を与えます。
食道裂孔ヘルニアには3つの種類があり、胃の上部や胃噴門部が脱出する滑脱型と、胃底部のみが脱出する傍食道型、この2つを合わせた混合型があります。これにより、噴門がんや食道がん、胃がんなどの癌を発症する場合があります。
食道裂孔ヘルニアは、嘔吐や逆流感、胸焼け症状などがあります。一般的治療としては、逆流の防止や胃酸分泌の抑制を目的とした保存的治療を行ないます。薬の服用によって、治療を施します。しかし、噴門がんや食道がん、胃がんなどの癌を合併している場合や、傍食道型の場合には、手術での治療方法が取られます。食道裂孔ヘルニアによって起こる合併疾患の癌は、転移する可能性がありますから、早期発見が必要です。症状が現れたら、ヘルニアを疑うと同時に、合併疾患を引き起こさないよう、早期治療を行なう事が必要です。
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