会陰ヘルニア
会陰ヘルニアとは、肛門のまわりに起こるヘルニアです。高齢期の犬に多く見られ、特に、雄犬になりやすいヘルニアとされています。
肛門のまわりには肛門括約筋や内閉鎖筋、尾上筋、肛門挙筋などの筋肉が取り巻いています。そして、その奥が骨盤腔にあたり、元々隙間が大きくなっています。
それが老齢化すると共に各筋肉が衰え、細くなり、薄くなっていきます。更に、以前から心臓や呼吸器系が悪くて、激しくせきこんだり、内臓に腫瘍が出来ていたり、肥満や前立腺肥大などの病気によって、普通以上に筋肉の衰えた会陰部に腹圧が強く掛かり、肛門の周囲の脂肪や直腸、時には膀胱までが脱出してしまいます。こうして、会陰ヘルニアを発症してしまうのです。
治療方法としては、手術による外科的治療しかありません。しかし、会陰ヘルニアは、筋肉が弱い事で起こる為、周辺の筋肉を寄せて縫い合わせる事は難しくなります。その為、特殊なシリコンプレートなどを患部に当てて、そこに筋肉を寄せる治療方法を取っています。
会陰ヘルニアでは、通常、左右に起こりますが、片側の場合には、右側に起こるケースが圧倒的に多く見られます。これは、お腹の右側にある最大の臓器の肝臓の影響を受けていると考えられています。また、雄犬に多く見られるのも、男性ホルモンの関与があると考えられているので、治療の際には、去勢手術も同時に行なわれるのが一般的です。
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