臍ヘルニア
人間に見られる臍ヘルニアは、犬にも見られるヘルニアです。その原因も、同じです。
臍は、胎児が母親から栄養や酸素をもらう生命線のへその緒を切断したあとです。筋肉も皮下組織もなく、皮一枚で腹腔と繋がっているので、お腹で1番弱いところとなっています。そんな臍は、いわゆる隙間となっており、この隙間が生まれつき大きかったり、成長するにつれて広がったりすると、脂肪組織や腸全体を包む脂肪の膜の一種である大綱、更に小腸の一部が脱出する恐れがあります。
これは、人間の赤ん坊に見られる「でべそ」と同じです。見た目も同じです。
隙間が小さい場合には、脂肪組織の一部がわずかに脱出します。また、大きい場合、腸管の一部や膀胱などが脱出し、自由に出入りします。しかし、これらは、そんなに問題になりません。治療を必要とするヘルニアは、腸管の太さくらいの隙間が開いた時です。脱出した腸管の一部が戻る事が出来なくなり、鬱血して腫れてきます。そうなると、腸管内の流れが止まり、嘔吐や食欲不振、発熱などの腸閉塞と同様の症状が現れるようになります。これは、人間の臍ヘルニアにも起こるものです。この状態を放置すれば、やがて腸管が壊死し、腐り、腹膜炎を起こし、命に関わってきます。
こうなる前に発見する事が、飼い主に求められてきます。臍ヘルニアは、手で触っても、目で見ても、確認できるヘルニアです。臍や肢の付け根辺りに膨らみがあれば、動物病院で検査してもらいましょう。腸管などが脱出したまま戻らない場合には、すぐに切開手術を必要とします。臓器を元に戻し、隙間周辺の筋肉組織や筋膜を寄せて縫い合わせ、隙間を塞ぎます。術後は安静が必要です。そして、十分な栄養と適度な運動で、回復のサポートをしましょう。
サイト内関連記事
- 動物にも見られるヘルニア
- 椎間板ヘルニアや鼠経ヘルニアなどのヘルニアは、人間の体の構造上、どうしても発症し......
- ヘルニアは犬にも見られる
- 犬は、人間とは違い、4足歩行の生活です。ですから、人間よりも安定感があり、背骨に......
- ヘルニアを発症しやすい体質や性質
- 犬にも、ヘルニアになりやすい体質や性質があります。人間にも、背骨の構造や生まれ持......
- ヘルニアを起こしやすい行動
- 人間にも、姿勢や衝撃を加える事による行動によって、ヘルニアを発症します。これを、......
- 飼い主の責任
- 犬は、人間と違い、自分自身での体調管理は出来ません。特に、ペットとして飼っている......
- 鼠経ヘルニア
- 犬における鼠経ヘルニアも、人間と同様、先天性のものが多く見られます。鼠経ヘルニア......
- 会陰ヘルニア
- 会陰ヘルニアとは、肛門のまわりに起こるヘルニアです。高齢期の犬に多く見られ、特に......
- 椎間板ヘルニア
- 椎間板ヘルニアで見られる症状には、神経麻痺や痛みがあり、それらによって、背骨を触......
- 横隔膜ヘルニア
- 横隔膜ヘルニアは、猫には良く見られるヘルニアとして挙げられていますが、犬において......
関連ニュース



