脳ヘルニア
脳ヘルニアは、頭部に外傷を受けたり、他の病気の影響を受けたりする事で、頭蓋骨の中で脳に血腫や脳のむくみが発生してしまう事で発症します。
脳は、頭蓋骨で守られている為、余計なスペースがありません。
その為、脳に何らかの圧力や衝撃が掛かり、脳内の圧力が高まってしまうと、軟らかい脳は隙間に向かって押し出されてしまいます。押し出された脳は、生命を維持する為に非常に重要な部分となる脳幹を圧迫し、これが呼吸困難や心臓の機能に対してダメージを与える事となってしまいます。つまり、脳ヘルニアは、命に関わるヘルニアであり、最も緊急を要するヘルニアなのです。
症状としては、脳ヘルニアの場合、時間が経過するごとに深刻化していきます。初期症状としては、意識障害、瞳孔の異常が見られます。一般的な症状としては、脳に障害が起こった側の瞳孔が開き、光に対しての瞳孔収縮の反応が失われます。時間が経過し、悪化すると、呼吸が遅くなり、不規則になっていきます。また、瞳孔異常は、片目から、両目に現れるようになってきます。更に時間が経過すると、呼吸が止まり、この状態になると、治療しても命が助かる確率が低くなってしまいます。そして、脈が乱れ、血圧が下がり、死に至ります。
治療方法としては、軽い脳ヘルニアの場合、薬物治療が用いられています。血腫がない場合や少量の時には、手術をしても効果が期待されない為、脳の圧力を低下させる薬の点滴治療が有効とされています。瞳孔異常の初期症状が見られた場合には、一刻を争う緊急事態となりますので、直ちに治療が施されます。血腫がある場合には、取り除く為に、頭を切り開く手術が行なわれます。
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