診断と検査方法
腰椎椎間板ヘルニアは、発症する部分によって、種類や症状が異なります。第4/5腰椎間のヘルニアでは、第5腰神経が圧迫されるので、下肢外側から母趾にしびれや痛みを感じるようになり、母趾を手前側に反らす事が困難になります。
また、第5腰椎/第1仙椎間のヘルニアでは、第1仙骨神経が圧迫される為、足背外側と足底にしびれや痛みを感じるようになり、つま先立ちが出来にくくなります。脊柱管の中心にある馬尾が強く圧迫されると、肛門周辺のしびれや痛みを感じ、排尿が困難になったり、便秘になったりします。こうした症状によって、発症部位やヘルニアの有無を診断します。
更に、検査によって、細かく診断します。
画像検査においては、MRIが最も有効とされています。椎間板の膨隆による馬尾または神経根の圧迫所見が認められます。レントゲンでは、変性変化としての椎間板の高さの減少、骨棘形成などが認められます。腰椎椎間板ヘルニアにおいても、無症候性ヘルニアがあるので、神経学的所見との一致が必要です。
更に、腰痛を伴う疾患には、ヘルニアによるものだけではなく、病気によるものもあります。腰椎椎間板ヘルニアと、他の病気との鑑別も必要になるので、夜間痛があり、安静にしていても痛みが持続し、下肢痛がある場合には、細かい検査を必要とします。他の臓器の疾患として考えられるものには、消化器系では、胃潰瘍、胃がん、十二指腸潰瘍、胆嚢炎、胆嚢がん、膵炎、膵臓がんが疑われます。泌尿器系では、腎盂炎、腎がん、腎結石、尿管結石、膀胱がん。婦人病系では、子宮がん、子宮腫瘍、卵巣がん。大血管系では、腹部大動脈瘤などが疑われます。このような診断、検査を経て、腰椎椎間板ヘルニアであると決定されます。
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